2009年09月28日

瞳を開けてみる夢 ただねがうことは 02

つづきです。


少年の母親が口にした言葉が古い鍵を開けて

この瞬間、古い記憶フォルダから
即座に引き出されるある事実とは


この母子は、一緒に暮らせてないんだ ということ。


自分は、幼い時に母と父が離婚をしました。
3〜4歳だったので、事情は皆目わかりません。

自分は父方の家に引き取られました。

幼い頃の写真は全て母親によって
出て行く前に燃やされたそうです。

そして、これも当然ながら法律上の権利とは知らず
小学校の間、月に一度程、母と会っていました。


おそらく父と日程を決めていたのでしょう
下校の時間になると、母が校門に立っていて。

その晩は、母の家に泊まりました。

出来る限りのことを、と思ってくれたのでしょう
年に不釣合いなほどの大きなおもちゃを買い与え
好きな晩御飯を食べて、母親と一緒に眠りました。


おばあちゃんは元気?
おじいちゃんは元気?
○○(飼い猫)は元気?
××(飼い犬)は元気?
みんな元気?


そんなことを話しながら
安心して眠りにつきました。

あっという間に時間は過ぎて
真っ暗な中起こされて朝食。

母は、普段の自分の朝食の献立とは違う
洋風のメニューに、ココアもあったのが
新鮮でもあり、違和感でもありました。

そのココアが出されるって事は
母親と離れる時間だと言うこと。

そして、まだ暗い中、自分の家に帰ってきて
着替えてランドセルの中身を入れ替えて登校。

そこまでが、一瞬にしてフラッシュバックして
目の前の男の子がどうしてこんな態度でいるのか
その意味がようやっとわかりました。

その少年は

本当はお母さんとご飯を食べたいのだけれど
ご飯を食べて、お腹一杯になってしまったら
それはさよならの時間が近くなる事だから。

だから、頑なに彼は箸を持たずに
俯いてゲームをしてたのでしょう。

一言も口を利かないで。


お母さん、何で友達の家だけはお母さんが待ってるの?
お母さん、何で家でおかえりって言ってくれないの?
お母さん、何で授業参観に来てはくれないの?
お母さん、何で運動会に出てくれないの?
お母さん、何で一緒には暮らせないの?
お母さん、本当にぼくのことが好き?
お母さん、本当はぼくのこと嫌い?
お母さん、どうしてあの時…
お母さん、なんで…
お母さん、…


ほんとは幾つでも聞きたいことがあるのに
一個でも聞いたら、全部噴出してしまうから
ソコは必死に自分の気持ちを締め付けて守る。


彼自身、必死な戦いの最中だったのです。



つづきます。



posted by 08 at 03:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 瞳を開けて見る夢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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