2009年11月22日

瞳を開けてみる夢 ふっくりと甘く

静かな雨の降る日曜。


連休中に読もうと思った本の一冊目。


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山本一力氏の『牡丹酒-深川黄表紙掛取り帖〈2〉』を読了。

浅田次郎氏の『月島慕情』の文庫本を読んだ後で
自分の心の居住まい・姿勢をしゃんとしたいと感じて
それには、山本一力投入だろうと、『だいこん』辺り
読み返してみようかなと思っていた所での出会い頭。

金太の父親の件をもうちょっと丁寧に読みたかったのと
宗祐と八十吉の交友ももっと読みたかったなと思いますが

人と人、人とその人の仕事、人の仕事に対する他の人の眼差し
すべてが自分の中にある問題点を目の前に突きつけてくれました。

そして二冊目、辰巳浜子女史の『料理歳時記』にスイッチ。
命のスープ、の辰巳芳子さんのお母さんなんですね。

料理に関するエッセイが好きなのですが
その中でも、人となり・品格を感じる文章。

いしいしんじ氏の書かれた帯のタタキに
「料理でこんな日本語が書けるなんて」
というあくまで表現者として日本語ベースで
その表現に驚くのも納得の丁寧で正直な言葉。

"ホタホタと煮詰め"や"ハラハラッと破れる甘さ"
などという言葉としても誰からも出ない誠実さ。


ついでに、りんごのジャムを一つご披露しましょう。
 ベルギーの神父様に教えていただいた作り方です。
 赤い瑪瑙のように透き通ったとても美味しいジャムです。



こんな書き出しであっという間に
心は落ち着き、その料理に向かいます。

タイトルは『料理歳時記』のなかの表現のひとすじから。
こんな日曜に、しっとりする言葉に触れられて幸せです。



   一冊だけ、料理の本をと言われたらこれです。
   装丁から内容から本当にすばらしい正直な本。

       





posted by 08 at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 瞳を開けて見る夢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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